感染症法に基づく消毒・滅菌の手引き
http://kanpoken.pref.yamaguchi.lg.jp/jyoho/page5/syoudoku_4.html

エンベロープを有するウイルスは消毒薬に対して感性である。
多くのウイルスは56℃・30 分でカプシド蛋白質が変性して不活性化される。
エーテル,クロロホルム,フロロカーボンなどの脂質溶剤により,エンベロープを持つウイルスは容易に不活性化される。

大部分のウイルスに効果を示す消毒薬(消毒法)を以下に示す。

煮沸(98℃以上)15〜20 分間
2w/v%グルタラール
0.05〜0.5w/v%(500〜5,000ppm)次亜塩素酸ナトリウム
76.9〜81.4v/v%消毒用エタノール
70v/v%イソプロパノール
2.5w/v%ポビドンヨード
0.55w/v%フタラール
0.3w/v%過酢酸


殺菌・抗ウイルス効果に及ぼすエタノール濃度の影響
http://www.thcu.ac.jp/uploads/imgs/20190605090207.pdf

エンベロープウイルス(2種7株)は、ウイルス株により36 v/v% または45 v/v%以上の濃度で判定基準値以下となった。
(作用時間10秒)

作用時間を1分と長くすると、より低濃度で多くのウイルス株に抗ウイルス効果が認められた。