98時代の電源と今のATX電源の違いって電源投入の制御もあるけど、一番大きいのが+5Vの
最大供給容量の差。
TTL ICがまだ現役でCMOS ICが流行り始めた頃が98の出発点なので、その後LSI化して部品点数が減るまで、+5Vの電流を
馬鹿食いするのが初期のマザーだった。
今はロジック回路は総CMOS化されて電気を馬鹿食いするのはGHz級で動くCPUやGPUだけなのと、
そういったLSIに1.8/3.3/5Vを長い配線引き回して供給しようとすると配線の抵抗のせいで馬鹿みたいに太い配線を引かなければならなくなったり、
ノイズが問題になるので、LSI周辺にスイッチング電源を配置して+12Vから変換して最短の配線で電源供給できるようにしてる。
だから今のATX電源は+5Vの容量少なくて+12Vの容量がでかい。
で、+5V電源がでかい時代の機器は、電源コネクタからは+5V出てても、電流食い始めると4.6Vとかまで電圧落ちて動作不安定になったりするのがあるので、
98修理して起動しないって時は実際に動作中の電源電圧を計って、+5Vが落ちてたら
電源内の電圧調整ボリュームで調整して5Vに近づけてやるといい。
もしATX電源を流用することを考えているなら、+5Vの電流容量がオリジナルより大きいものを選ぶのを忘れずに。
ちな-12Vなんてのは普通はサウンド用のOPAMPくらいしか使い道がない。
計測用Cバスカードなんかでは使うかもしれないけど。