虫類図譜という本がある。
皮肉めいた、想像の虫のイラストと文章が書いてある。
暇つぶしに読むにはいいが、皮肉からは有益な示唆など得られないだろうな。
読むんだったら聖書だろう。嘆きもあるが知恵もある。だが、宗教板は荒れすぎて
どうしようもない。電波板は最初から壊れているから、最強だろう、これ以上壊れよ
うがない。壊れようがないとは皮肉だが、皮肉でもないような気がする。
本質的に無限に堅固であるから。しかし、その堅固さに何の価値があるのかというと、
全くない。強さは価値の本質とはなりえない。それは生きてる人間が病気になるが、
一旦死んじまった人間は病気に罹らないのと同様だ。電波板の住人にそのことを自覚
している者がいて、こんな板には面白いなんてものはないなどとという書き込みが
あった。ずいぶん前の話だ。だが、みんな死んじまう。宇宙の長い長い時間にとって
人間の生きてる時間などは瞬間に等しい。あれこれやったあげく、消える運命だ。
消えた後でも何かの価値があるのだろうか、いや、価値なんて幻想かもしれない。
かもしれないが、そうでもないだろう。あるに違いないと背伸びしてみる。
背伸びしてみると何かが見えて来るかもしれないではないか。戦車砲はぶっ殺す
ためにある。誰をぶっ殺すのか?生きた人間だ。正気の沙汰ではない。