何せ娘が以前にもらってから眺めているだけで幸せだったラインストーンを奮発して作ってくれた代物ですし私にとっても初めて娘に貰った原材料が紙以外のプレゼントです。
娘は火がついたように大泣きしました。
夫は電話を切って実家に乗り込もうとするも既に晩酌後だったので全員で義実家へ向かいました。

しかし義実家に到着すると既に怒号が響いていました。
上がり込むと義兄がトメに詰め寄ってました。
義兄嫁に聞いたところトメは我が家と義兄宅をはしごして家捜しし、我が家は合鍵がなかっただけで庭だけで済みましたが義兄宅は合鍵で侵入されたそうです。
そして義兄嫁の某アニメグッズをDVDからフィギュアまで片っ端から持ち去ったのですがそのグッズは義兄嫁の影響でハマった義兄も大事にしていたコレクションだったらしく義兄が大激怒。
私たちがきたことも気付かないくらい切れてました。

夫もそこに参戦しウトとコトメが冷静になろうと止めようとしましたが当然止まるわけありません。
トメはそれでも「あなたたちのためを思って」とか寝言言うので何かすごーく腹の底から怒りがわいてきて思わず「お義母さんてお着物大事になさってましたわよねえ?」と呟いてしまいました。
一瞬ピタッと時間が止まりトメは信じられないものを見たような顔でこっちを見ました。
それでようやくウトが私にしがみついて泣いている娘に気付き
「落ち着きなさい、娘子も怖がって泣いてる」と言いました。
娘は自分の名前に反応して顔を上げて
「ばっ・・・ばぁば・・・嫌い・・・娘子・・・ママの灰皿」(実際しゃくり上げててもっと長かったです)と言ったもんだから全て理解したウトとコトメ。
ウトはうちによくこっそり招待してたので灰皿も娘から直接自慢されてましたし
コトメは娘にラインストーンをくれた張本人です。
ふたりが静かに切れるのが手に取るようわかりました。