日本では、「疑わしきは罰せず」という、刑事事件の大原則が、ないがしろにされています。特に殺人事件など、凶悪事件でその傾向が強いように思います。
おそらく、無罪判決は、裁判官にとっても勇気が必要なのだと思います。無罪で釈放された人が、別の犯罪を犯してしまったら、裁判官自身が非難されるからです。
冤罪の可能性があっても有罪としておけば、そのような批判をされる可能性はありません。仮にそれで真犯人が次の犯罪を犯したとしても、捕まるとは限りませんし、
仮に捕まったとしても、自身の過去の判決が間違いであったと判明する可能性はほぼありません。つかまった人が、わざわざ冤罪で判決が確定している事件に関し、
「実は自分がやった」などとは決して言わないだろうし、警察自身もそんな追及をするわけがありません。警察自身の誤認逮捕を明らかにしてしまうのですから。

勝又さんは、釈放して、保護観察下に置くのでもよいと思います。重大事件で起訴されたものの、証拠不十分なケースでは、無罪判決後に経過観察ができるよう、
観察用の施設も必要なのではないかと、最近つくづく思います。観察中の経過が問題なければ、社会復帰させるべきです。そうすれば、少しは裁判官も無罪判決が
出しやすいのではないでしょうか?

インドでは、外出もできる刑務所があるそうです。これは有罪判決を受けた人たちが収監される施設のようですが。下記に、その記事のlinkを貼りました。

https://learningenglish.voanews.com/a/popular-indian-caf%C3%A9-run-by-unlikely-workers/4651766.html

似たような保護観察用の施設が、日本にも必要だと思います。