石巻3人殺傷 控訴審1月31日判決 仙台高裁最終弁論

宮城県石巻市の3人殺傷事件で殺人などの罪に問われ、一審仙台地裁の裁判員裁判で
死刑判決を受けた元解体工の男の千葉祐太朗被告(22)=事件当時(18)=の
控訴審公判が21日、仙台高裁であり、弁護側と検察側がともに最終弁論をして結審した。
判決は2014年1月31日に言い渡される。
弁護側は、控訴審での共犯の男(21)=同(17)、殺人・殺人未遂のほう助罪で
不定期刑=の証言や弁護側精神鑑定などに基づき(1)殺人の計画性はなかった
(2)記憶が欠けるほど強い情動による衝動的な犯行だった(3)更生可能性がある−
などと指摘し、一審判決の破棄を求めた。
検察側は(1)共犯の男の認識は客観的事実に反する(2)鑑定方法は公正さを欠き、信用性がない
(3)犯行時に記憶が欠けていたとしても「無我夢中」と言い表せ、病的なものではない−
などと主張し、控訴棄却を求めた。
一審判決によると、千葉祐太朗被告は2010年2月10日朝、共犯の男と石巻市の民家に押し入り、
交際女性(21)の姉の南部美沙さん=同(20)=と友人の大森実可子さん=同(18)=を刺殺。
南部さんの知人男性(24)にも大けがをさせ、交際女性を連れ去った。