「大浜は階下から日曜大工やピアノの音が響くたび、相模川へ釣りに行くか
 市立図書館での読書に逃避するようになった。」

私は事件当時(昭和49年)小学2年生で、よくこの図書館に通ってはせっせと
本を読んでいました。今から考えると、もしかしたら大浜死刑囚とすれ違って
いたかもしれない・・・・ そう考えると複雑な思いです。
横内団地は市内で最初に出来た「大規模団地」です。現在では1割以上の人たちが
外国出身者で、とても不思議な空間を作り出していますが、当時は大変人気が
高かったようで入居するのも容易ではなかったようです。
憧れの団地に入居し、無理して当時の金額で26万円もする高価なピアノを購入し、
幸せな生活をしていた「奥村家」。失業し、妻にも逃げられ失意の中で生活を
していた「大浜家」。
これも「運命のいたずら」・・・・ なのでしょうかね。