>>302
その記事を読むと、この作品のAI評価もどこまであてになるか、
そもそも作者はどこまで知ってるか気になる。
まあ漫画だしそこまで深く考えなくていいのかもしれないが。


羽生九段「勝率94%」で投了のワケ 将棋AIの功罪
[2021/01/16 11:00]
https://news.tv-asahi.co.jp/news_society/articles/000204240.html





2020年のクリスマス。豊島(とよしま)将之竜王と羽生善治九段という黄金カードで、その“事件”は起きた。

対局の中継画面上に表示されるAIの「勝率」(どちらがどれだけ優勢かをパーセンテージで示したもの)で94%という圧倒的な優勢を築いていたはずの羽生九段が、突然、投了(負けを認める)したのだ。

AIがほぼ勝ちだと判断しているのに、対局者本人は負けだと認識していた…
実はこれほど極端ではないものの、AIと、人間の棋士の“形勢判断”が大きく食い違うケースが増えているという。

藤井二冠の「AI超え」が新語・流行語大賞にノミネートされるなど、いまや将棋観戦に欠かせない存在となった将棋AI。
進化を続ける、その将棋AIが抱えるジレンマと、解決の秘策について関係者に話を聞いた。

■ 「パンドラの箱」を開けてしまった!?

「負けました…」
羽生九段が頭を下げた瞬間、中継画面のコメント欄は、驚きと戸惑いの言葉で埋め尽くされた。
「え?」「どうして?」「何が起きた?」

時刻は既に24時を回り、日付は12月26日に変わっている。
渡辺明名人への挑戦者を決めるA級順位戦の6回戦、豊島竜王と羽生九段の対局は、形勢が二転三転する死闘となっていた。

対局を中継する「ABEMA将棋チャンネル」の画面上部に表示される、「SHOGI AI」の「勝率」によれば、まずは豊島竜王が優勢を拡大したが、羽生九段の勝負手をきっかけに形勢が逆転。
その後も数値は揺れ動き、127手目では豊島竜王の「勝率」が94%に達していた。

ところが続く128手目、豊島竜王の指した手でAIの表示は再び羽生九段側に大きく振れる。
それが問題の局面だった。

ABEMA将棋チャンネルが運用する「SHOGI AI」の開発責任者、藤崎智(さとし)氏はハラハラしながら最後の場面を見守っていた。

「あの対局では、直前まで『勝率』が行ったり来たりしてたんですよね。なのでコメント欄でも『AIが壊れてるんじゃないか』とすごく書かれてまして。そうしたらまさかの、羽生先生が投了で…」

藤崎氏によれば「勝率」が90%以上というのは、すぐに詰むわけではないものの、圧倒的に有利であることは間違いない状況だという。
AIがそれだけの数値を示した側の棋士が投了するという経験は、これまでにないことだった。

「ヤバい、これはパンドラの箱、開けちゃったんじゃないのか、と」

YouTubeチャンネル「囲碁将棋TVー朝日新聞社ー」が配信する、終局後の感想戦の映像を見ると、投了時の「勝率」が90%超だったことを知らされた羽生九段は、「そうなんですか!?」と大きな声を挙げている。
あまりに意外だったためか、さらに続けて3回も「そうなんですか」と繰り返しているのだ。

「対局後に指摘されて大変に驚きました。」
私たちの取材に対しても、そう答えた羽生九段。

いったい何が起きていたのか?