4勝目を目指した日本ハム・斎藤は、稲葉の快挙を白星で祝うことはできなかった。
試合は延長10回で引き分けに終わったものの、
6回を7安打3失点の内容に「きょうは凄く悔しい」と唇をかんだ。

 初回、稲葉の通算2000安打目となる適時打で援護点をもらい、
その先輩にお尻をポンと叩かれてマウンドに上がった。
「どうしても守りたい気持ちが強かった」というが、
5回に聖沢とフェルナンデスに適時打を浴び、
さらに自身の暴投で3点を失った。

 稲葉には今春キャンプでゴルフに誘われるなど常に気に掛けてもらっていただけに、勝ちたかった。
栗山監督は「お世話になっている先輩の大記録の試合で1点とはいえ、
リードを守りきれなかったことは反省してほしい」と手厳しい言葉で、さらなる奮起を促した。

 ▼日本ハム・吉井投手コーチ
 5回は試合の展開でどんな投手でもああなるだろう。
ピンチを最少失点で抑えれば、より高い信頼を得られる投手になれる。

http://www.sponichi.co.jp/baseball/news/2012/04/29/kiji/K20120429003143830.html