NO4171『英のEU離脱への中東諸国の反応』 [2016年06月25日(Sat)]
http://blog.canpan.info/jig/archive/5877

国民投票の結果、イギリスはEUから、離脱することを決定した。この結果は、
世界中を震撼させている。なぜならば、イギリスは世界の財布を、握っていた
国だからだ。

当然のことながら、イギリスがEUとの関係を切ることで、世界の金融を牛耳る
ことは、難しくなった。それは世界の金融市場に不安を抱かせ、世界の通貨は
乱高下し、株価も不安定になっている。実際に日本でも円が急騰し、株は
大幅に下げている。

アラブを始めとした、中東の国々も当然高い関心を、イギリスの動きに関心を
抱いているのだが、控えめなのであろうか。あるいは先が読めない、ということ
であろうか、あまり明確な論評は、見出せない。

大半のイギリスに関する記事は、外国の記事や見通しを、転載したものだ。
例えば、トルコのサバー紙は『イギリスばかりではなく、スコットランド、北
アイルランド、ロンドンさえも、独立することを望むのではないか?』という
記事を転載している。

また、同じサバー紙は『イギリスの脱退はEUの終わりの始まり。』という記事を
掲載しているし、『イギリスの脱退でトルコがEU加盟をすることは、遠ざかった。』
という記事も掲載している。それはそうであろう。

同じトルコのフリエエト紙は『イギリスのEU脱退は、パンドラの箱の蓋を開けた。』
と書き、今後EU各国から離脱する国が、増えていくだろうという、予測に立った
記事を書いている。

また、イギリスのEU離脱の結果、EUメンバー国内に動揺が生まれ、トルコの
EU加盟は、もっと遅れるだろう、と予測している。それは事実そうなるであろう
と思われる。

イランのプレスTVは『イランはイギリスの投票結果を尊重する。』と書き、あまり
立ち入ったコメントはしていない。まだ自国にとって、どのような影響が及ぶか、
イランはつかみきれて、いないのかもしれない。

エジプトは独自のコメントは出さず、EUの議長が『このイギリスのEU脱退は、
EU諸国にドミノ現象を起こすのではないか。』と警戒しているというニュースを、
紹介しているのみのようだ。