東京女子医大が早稲田に「身売り」したら…「早稲田大学医学部」の可能性を考える
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私学の雄と呼ばれる早稲田でさえ、今なお医学部を設置できていない事実からしても、医学部の新設や医科大学の吸収合併は並大抵の難易度ではない。
これまでも数々の噂が飛び交ってきた「早稲田大学医学部」だが、現実のハードルは今回のケースが最も低いのではなかろうか。

医学部人気も手伝って私大医学部はまるで我が世の春を謳歌しているが、不祥事続出の女子医大だけ完全に取り残されている。
早稲田による吸収合併が成功する条件は、女子医大が極限まで弱り切ってしまうことだ。
組織がボロボロになりいよいよ経営危機に陥れば、いよいよ合併に反対する女子医大関係者やOGの抵抗を排除できる。

実際に東京女子医大が身売りとか自己破産で新しい経営者探すことになったら、早稲田だけではなく、多くの大学が買い手に立候補するだろうと予想する。

医学部を持ちたい大学は多いと思います。ただ、東京女子医大が身売りしなくてはならないほど経営状態が悪いとなると、合併する側も経営状態がかなり良くないと難しいでしょう。
宗教系の大学は経営状態が良いところが多いので、上智大学、青山学院大学、立教大学、創価大学、関西学院大学、関西大学、同志社大学、立命館大学などが候補となります
既に医学部を持っている帝京大学、近畿大学、日本大学なども可能性はあるものの、ひとつの大学の医学部だけが突出して大きくなることに対する猛反発が起きそうです
上智大学は2011年に、同じカトリック系の看護大学であった聖母大学と合併し、総合人間科学部看護学科を設けている。


東京女子医大の立場に立つと、もし身売りとか自己破産する事態になったならば一番条件がいい大学を選ぶことになるため、必ずしも早稲田と合併するとは限らない。
年間100億円もの出費も覚悟しなければならない医学部と附属病院の経営は、いかに早稲田大学であれども上手くいく保証はどこにもない。
最後は「女子医大に自力で立ち直る力が残るのか」と「早稲田がリスクを承知の上で医学部参入の覚悟があるのか」の2つの要素が決め手になると思う。